くらしのワンポイント(2021年10月)

ページID 1010363  更新日 令和3年10月1日

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家電から出る蒸気による乳幼児のやけどにご注意!

アイロンでやけどをする赤ちゃん

家電の中には稼働の際、高温の蒸気が出るものがあります。日常的に使用するものとしては、電気炊飯器、電気ポット、電気ケトル、加湿器(スチーム式)等があります。もしこれらから出る高温の蒸気に触れてしまった場合、やけどを負う可能性が高く、大変危険です。特に乳幼児は大人より皮膚が薄いため、やけどのダメージが皮膚の奥深くにまで及び、重症化します。
また、コロナ禍の中で、家庭内で過ごす時間が増え、電気炊飯器等、これらの家電を利用する機会や頻度も高くなっているものと考えられます。
医療機関ネットワークには、2016年度以降の5年あまりの間に、電気炊飯器、電気ポットや電気ケトル、加湿器(スチーム式)の蒸気により乳幼児(0~5歳)がやけどを負った事故情報が56件寄せられています。また、2021年2月には「医師からの事故情報受付窓口」(ドクターメール箱)に加湿器(スチーム式)の蒸気によって植皮手術が必要となるようなⅢ度(※1)の重篤なやけどを負ったという事故情報も寄せられました。


※1…やけどは深さによって、大きく分けるとⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3段階に分類され、Ⅰ度は表皮まで、Ⅱ度は真皮まで、Ⅲ度は皮下組織まで傷害が及んだもの。

 

事故情報について

医療機関ネットワークに寄せられた事故情報

電気炊飯器の事例1

炊飯器をキッチン内の高さ60~70センチメートルの引き出しの上に置いていた。普段はキッチンに柵をしているが開いていた。母親が泣き声で気づくと炊飯器の蒸気口に両手を置いていた。手指Ⅲ度熱傷、24日間の入院。

電気炊飯器の事例2

床から50センチメートルくらいの高さで、スライドで引き出す棚の上で炊飯をしていた。熱い蒸気を触ってしまい、やけどをした。手指Ⅲ度熱傷。

電気ポットの事例

キッチンの床に置かれた電気ポットの蒸気口に手を当ててしまった。沸かしている最中で蒸気口から湯気が出ていた。手指Ⅲ度熱傷。

加湿器(スチーム式)の事例

寝室の熱い蒸気が出る加湿器の電源を入れて、ドアを開けていた。寝室に入り、蒸気の出口に手を突っ込んで泣いていた。手指Ⅱ度熱傷。

 

消費者へのアドバイス

  • 電気炊飯器、電気ポット、電気ケトル、加湿器(スチーム式)から出る蒸気の温度は、高温蒸気への対策機能がないと、蒸気口や注ぎ口直上で100℃近い状態や、上方10センチメートルの位置でも80℃の高温になるものもあります。高温の蒸気は、数秒間触れただけでやけどを負うおそれがあり大変危険です。高温の蒸気は重篤なやけどを負う危険性があることを認識するとともに、乳幼児へも危険性を日頃から伝えておきましょう。
    国民生活センターが行ったアンケート調査結果によると、蒸気によって乳幼児がやけどをしていない人は、乳幼児がやけどをした人よりも家電の設置位置を高くしている傾向がみられ、乳幼児がやけどをした、もしくは、やけどをしそうになった経験があった7割以上の人は、やけどの危険を回避するためには乳幼児の手の届かない位置に家電を設置すべきだったとの認識を持っていました。
    電気炊飯器、電気ポット、電気ケトル、加湿器(スチーム式)といった蒸気が出る家電を使用する際は、乳幼児の手の届かない位置に設置し、乳幼児が蒸気を見て興味を示したり、蒸気に触れたりすることがないよう、十分注意して使用しましょう。なお、乳幼児が家電へぶつかったり、電源コードを引っ張ったりすることで、転倒、落下させてやけどを負う事故も発生していますので、転倒や落下防止の観点も設置位置を決める上で大切です。
  • 電気炊飯器、電気ポット、電気ケトル、加湿器(スチーム式)を購入する際、特に乳幼児がいるご家庭では、蒸気によるやけどを防止するために高温蒸気への対策機能(蒸気レス、蒸気カット、蒸気セーブ等)を表示したものを積極的に検討しましょう。

 

トラブルの相談

市消費生活センター 電話:53-0505
毎週月曜から金曜日 午前9時から正午、午後1時から午後4時30分
(祝休日および年末年始を除く)

消費者ホットライン
電話:188(イヤヤ!)
 

このページに関するお問い合わせ

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