くらしのワンポイント（2020年9月）

スプレー缶・カセットボンベの事故にご注意！

スプレー缶製品は日常生活の様々なところで使用されており、特に今の時期は殺虫スプレーや制汗スプレー等を使っている方も多いのではないでしょうか。また、カセットボンベやカセットコンロは、災害時などにも利用できることから、ご家庭に置かれているところもあるかと思います。
国民生活センターでは、これまでにスプレー缶製品についての事故事例紹介や、再現映像を用いた注意喚起を行っていますが、2018年12月に北海道札幌市、2019年7月に大阪府高槻市で、スプレー缶製品の不適切な廃棄が原因とみられる大規模な爆発火災事故が起こっており、正しい使用・保管・廃棄方法について、理解が充分でないことが考えられました。

多くのスプレー缶製品やカセットボンベには可燃性ガスが使われており、不適切な廃棄方法による事故のほか、第三者に被害が及ぶ火災事故も多数発生しています。スプレー缶製品を廃棄する際は、中身が出なくなるまで使い切り、ガス抜きを行いましょう。（※）また、可燃性ガスは、風通しの悪い空間では下方に滞留し、時間が経過しても引火する恐れがあるので、ガス抜きをする際は風通しの良い屋外で行うようにしましょう。

国民生活センターが行った、全国の消費者を対象とした、スプレー缶製品やカセットボンベの使用・保管・廃棄方法などに関するアンケートを行った結果、家庭では殺虫剤をはじめ多くのスプレー缶製品やカセットボンベが放置されていることが分かりました。長い間放置していると、腐食や破裂などの恐れもあるため、注意表示に従って、適切に保管するとともに、不要なものは廃棄するようにしましょう。また、廃棄や処理に困るものがあった場合には製造事業者に問い合わせて確認しましょう。

※　スプレー缶製品やカセットボンベを使い切った後の廃棄方法は、自治体によって缶に穴を開ける、開けない等、その方法が異なっています。空にした状態でお住まいの自治体の指示に従って廃棄しましょう。

★トラブルの相談★
市消費生活センター　電話：53-0505
　毎週月曜～金曜日　午前9時～正午、午後1時～午後4時30分
　（祝休日および年末年始を除く）

★消費者ホットライン★
　電話：188（イヤヤ！）