木造阿弥陀三尊立像

ページID 1004835  更新日 令和2年1月17日

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  • 所在地 前飛保町
  • 所有者等 曼陀羅寺
  • 種類 彫刻
  • 指定年月日 昭和43年12月2日

写真:木造阿弥陀三尊立像


小田切春江という人が著した「尾張名所図会」の書物の中に、「本堂は阿弥陀如来、観音・勢至の二菩薩の像を安置す。上人(天真乗運)当寺を創建し、本尊造立の志願ありけるに、折りふし木曽川洪水し、此三仏像流れ来り、光明をはなちければ、天真上人不思議の思いをなし、取り上げて安置したりし霊像なり」とあります。
この本尊阿弥陀如来は、身の丈が173センチあり、どっしりと安定した姿であります。上品下生といって、右手は人差し指と親指で印を結び、左手は下からすくう形で来迎の形を現しています。寄せ木造りで、玉眼が施されています。顔の表情は温和で全体に繊細優美な彫刻がしてあります。像の背面にある飛天光背は雲を透かし彫りにして、雲の上に乗った来迎弥陀をあらわし、また光背の上部と中部に二人ずつの飛天を、下部には二羽の迦陵頻迦(極楽にいる想像上の鳥)を配しています。
本体と光背は、室町時代の作と推定されています。向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩の脇侍が配され、および腰の姿勢これは、「来迎引接」といって、弥陀仏と同じく衆生を極楽浄土に導く姿だといいます。いずれにしても、この阿弥陀三尊は大作で、重要文化財である正堂の本尊としてふさわしいものであります。

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