一つ物(おでこ様)

ページID 1004064  更新日 令和2年1月17日

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  • 所在地 安良町
  • 所有者等 おでこ様保存会
  • 種類 彫刻
  • 指定年月日 昭和56年2月20日

写真:一つ物(おでこ様)


安良の一つ物は、通称おでこ様といい、神功皇后になぞらえた女形を乗せた乗懸馬を神社に奉納するならわしになっています。その模様を天保から明治にかけて活躍した名古屋在住の小田切春江が、尾張名所図会という書物の中で書いています。この一つ物は組み立て式になっており、次のものから出来ています。
頭部…女の顔で、頭髪は植え込み。長髪お下げで、頭は棒の上についています。胴枠…木で組み立ててあります。脚・腕…それぞれ別にできていて胴枠に結びつけてあります。脚は前へ投げ出す形で、足の裏は前向きです。陣笠…黒塗り、頭上へ蒲団二枚を乗せ紐で結んであります。着物…長袖で金襴でできています。曲ろく…一基、黒塗り。坐布団…五枚。荷駄…木枠を畳表でおおったもの、中へわら・米等を入れます。馬簾…竹ひごに色紙をつけたもの。
今からおよそ270年程前に出来たものです。作者は、尾州名古屋本町9丁目の人形屋源右衛門と記されています。飾り付けた状態の重さは約100キログラムで高さは2メートル30センチ位です。戦前は馬の背に乗せ、力長若宮八幡社へ奉納、戦後はリヤカーに飾りつけ、八王子社へ奉納し村内を廻り、村北口で若宮八幡社に対面するという珍しい風習です。

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