木造地蔵菩薩立像

ページID 1004016  更新日 令和2年1月17日

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  • 所在地 前飛保町
  • 所有者等 曼陀羅寺
  • 種類 彫刻
  • 指定年月日 昭和43年12月2日
写真:木造地蔵菩薩立像
高さ55センチ

この地蔵菩薩は曼陀羅寺山内の県文化財である地蔵堂の中に安置されています。
檀天門院は、後醍醐天皇の母君にあたる人ですが、天皇の安産を一途に念じ、この地蔵菩薩を念持仏として祀っておられたといわれます。寄木造りで立派な蓮華座の上に立ち、玉眼が施され、比丘の姿をしておられます。左手に宝珠を、右手に錫杖を持って立つ温和な姿は、慈悲の深さを物語っているように思われます。衣は、木造仏の一本彫成の場合、省略された表現が一般的ですが、この像は、衣紋の線が細密に施されています。
わが国では、藤原文化の発祥当時(平安時代)から地蔵信仰が一般に流布し、子安地蔵・延命地蔵・六地蔵・勝軍地蔵等があります。この地方で尾張三地蔵と称されるものは、瑞泉寺(犬山市)の身代り地蔵・地蔵寺(山尻)の子育て地蔵・常観寺(小折)のお釜地蔵で、安産と子育ての守り本尊として知られております。旧暦の正月24日と7月24日の地蔵まつりには、本尊の開帳行事に併せて提灯が境内一杯に灯り、参詣の人でにぎわいます。

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