紙本著色京名所図絵屏風

ページID 1004003  更新日 令和2年1月17日

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  • 所在地 前飛保町
  • 所有者等 世尊院
  • 種類 絵画
  • 指定年月日 昭和48年11月26日

写真:紙本著色京名所図絵屏風1

写真:紙本著色京名所図絵屏風2


近世初期の風俗画の一種で、洛中洛外図と称するものの一つです。京都内外の風俗を一望のもとにおさめた絵図で、京都の名所を、貴賤僧俗を含めた老若男女が生動している姿を表現しています。洛中洛外図の全図様的な研究の上から、有数な一双の絵画として称揚するに十分な作品であり、江戸初期の製作と推定されます。
この屏風の右双は、京都清水寺を主体とし、特にその舞台付近を精彩に描き出しています。続いて八坂神社を描き、その塔を上部に配し、桜花爛漫のさまを表現しています。左双は、阿国歌舞伎の演出を描き、櫓をくんで、槍を立てかけ、その下方には、三つ葉藤を三つ輪に組んだ紋を散らした幔幕を張っています。このあたりはね北野神社の周辺と思われ、梅樹が配されています。本図の画面には金箔散らしの雲形が多く使用されて、絵画効果を高めています。

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