知っているようで知らない たばこの害
たばこの害とは、煙に直接触れる口腔、喉頭、肺はもちろんのこと、唾液と共に飲み込んだタールが触れる食道や胃、有害物質を分解・排せつする肝臓、膵臓、膀胱なども、がんにかかりやすくなっています。
たばこを吸い続けると、肺気腫などの閉塞性肺疾患「COPD」を引き起こします。主な症状は慢性の咳、痰、体を動かした時に出現する息切れですが、早期に気づきにくいことが特徴です。重症になると、息苦しさのために日常生活ができなくなったり、風邪などをきっかけに急に症状が悪化します。さらに、食欲不振や体重減少など全身に症状が現れます。
また、たばこには、血圧を上昇させたり、悪玉コレステロールを増やす働きがあるため、動脈硬化を促進し、心臓病や脳血管疾患の原因となります。
吸わない人を襲うたばこの害
たばこを吸わない人が喫煙者のたばこの煙を吸ってしまうことを「受動喫煙」といいます。喫煙者が直接吸う「主流煙」より、たばこの先端の火のついた部分から出る「副流煙」に有害物質は高い濃度で含まれているため、たばこを吸わない人も受動喫煙による健康被害を受けます。例えば1日20本以上のたばこを吸う夫を持つ妻の肺がんにかかるリスクは、夫が吸わない場合と比べて2倍高まります。大切な人をたばこの害にさらさないため、喫煙場所と禁煙場所を分ける「分煙」に努めましょう。
空気清浄機ではほとんど効果がありません。ベランダなど屋外で吸っても衣服に煙が付着します。約30分は衣服に煙が残りますので、たばこの煙を屋内に持ち込まないようにしましょう。
職場では、喫煙室を設け、換気扇などの排気装置をつけるなどを行いましょう。
第2次健康日本21こうなん計画では、分煙対策等を行っていない家庭・職場の減少を目標として挙げており、家庭・職場内での分煙対策未実施0%を目指しています。
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