姫駕籠

ページID 1004062  更新日 令和2年1月17日

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  • 所在地 小杁町
  • 所有者等 文永寺
  • 種類 工芸
  • 指定年月日 昭和47年2月8日

写真:姫駕籠


一般に駕籠は前後でかつぐのを特色とし、近世以来、上下のあいだに広く用いられました。身分・階級・用途等により駕籠の種類は様々でありました。”駕籠に乗る人・担ぐ人・そのまた草鞋を作る人”身分・階級や貧富には種々あって、同じ人間でもその境遇の差は甚だしいということをたとえた言葉です。大衆の乗用した竹組みの粗製のものを駕籠というのに対し、木製で漆塗りを金物付きの引き戸になった特製のものを乗物といって、公家衆や門跡・大名等、高位の者が乗用しました。
この姫駕籠は正しくは乗物であり、縦108センチ・横76センチ・長さ100センチ黒漆塗り・金蒔絵・真鍮金具付きの武家用女乗物であります。大きな黒の箱に納められ、実に立派な乗物であります。長柄は同じく黒塗り金蒔絵で鞘箱に納められ、長さは490センチもあり、かき手は6人であったといわれます。乗物には、犬山城主成瀬氏の紋所「かたばみ」がついています。明治初年に小杁の文永寺が成瀬氏より譲り受けたものだといわれています。また、成瀬氏の仲人により、各務原武藤家より村久野大竹家(当主基允)へ輿入れの際、乗ってきたものを文永寺へ納めたともいわれています。

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