けいす

ページID 1003983  更新日 令和2年1月17日

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  • 所在地 前飛保町
  • 所有者等 曼陀羅寺
  • 種類 工芸
  • 指定年月日 昭和43年12月2日
写真:けいす
口径51.5センチ 高さ40.9センチ

別名銅鉢とも呼ばれ、仏典によると「読経の前後・中間に鳴らす銅製の器にして、半鐘を仰むけたるごとき形なり、丈は径よりやや短きを常とす。」とあります。「けい」とは、中国から伝わった打楽器の一種で主に銅で作られています。形としては、曲形のものや、雲形・蓮華形等があり、中には蝶形をしたものもあります。本来は、仏前礼盤の右側にあるけい架に懸けて、勤行の際に導師がこれを打ち鳴らすのに用いていたと言われています。
現在、「けいす」と呼ばれているものは、先に述べたように架に吊るしていたものが転じて台上に乗せて使用するようになったと言われています。曼陀羅寺に所蔵されているけいすも銅製で、中国伝来のものであります。側部と低部はたいへん薄く、側部に一か所と低部に四か所破損した箇所が見受けられ、その内側上部には日輪山曼陀羅寺常什物と墨書きしてあります。こうした響銅製のけいすは数が少なく、余響韻も非常に長く、普通の青銅製のものの二倍近い響きがあって、音色も優れています。元亀2年(1571)織田信長の比叡山攻略の際、村久野出身の青山新七が持ち帰り「にょうはち」とともに曼陀羅寺へ寄進したものであります。

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