鰐口

ページID 1004039  更新日 令和2年1月17日

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  • 所在地 小折町
  • 所有者等 常観寺
  • 種類 工芸
  • 指定年月日 昭和43年12月2日
写真:鰐口
直径 22センチ

この鰐口には、讃州山田郡十河郷高原天神鰐口、応永十三年(1406)6月17日の銘があり、室町時代の作です。
この鰐口には次のような寺伝があります。常観寺には現在、鉄でできた地蔵菩薩像(ただし、頭と手だけは青銅製)がありますが、その前には青銅の地蔵菩薩像がありました。ある時この地蔵菩薩像が盗み出され、讃岐まで運ばれ、他のものに鋳直すため、打ち砕かれようとしました。すると像は恐ろしい威験を示し、夜々奇怪なことが起きました。恐ろしさのあまり像を川岸に投げ捨てました。その後、毎夜のように怪しい火が飛び、赤子のような鳴き声がします。そのうちに一人の大男が現れ、発狂したように大声で「私は小折町村常観寺の地蔵である。もしもとの場所へ返さなければ、お前たちの命は無くなるだろう」と叫びました。これを聞いた村人は驚き、地蔵尊を探したところ、川岸の葦の中に見つかり、小折へ返されることになりました。この時、讃岐の高原天神の神官は、この奇瑞に感じ、鰐口一口と桜一株を地蔵尊につけて送り返しました。この鰐口が今に伝わるもので、桜雲山という常観寺の山号もこれによるといわれています。

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