住民の地震対策

ページID 1004397  更新日 令和2年1月17日

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日頃の防災意識

20世紀に1000人以上の犠牲者を出した地震は、阪神淡路大震災をはじめ9回も発生しています。2001年11月に内閣府中央防災会議専門調査会から東海地震の予想震源域が22年ぶりに見直しが図られました。
江南市は、東海地震の「地震防災対策強化地域」には指定されていませんが、2003年7月に東南海・南海地震特別措置法が施行され、2003年12月に東南海・南海地震の「地震防災対策推進地域」に指定されました。専門調査会によりますと、東南海・南海地震の2030年までの発生確率は40~50%とされており、震度6弱の揺れが予想されます。
地震の発生を防ぐことは出来ませんが、日頃の安全対策で被害を最小限に食い止めることはできると思います。
阪神淡路大震災で火災やショックによる犠牲者もみえましたが、多くの方は家屋の倒壊や家具類の転倒による圧死でした。
家屋が倒壊して被害を受けることはある程度やむをえないことですが、家具類が倒れることにより犠牲になることは、非常に残念なことです。なぜならば、普段のちょっとした準備により十分防ぐことができたからです。
被害をできる限り少なくするため、日頃から安全対策の準備をしておきましょう。また非常時に何が必要か、事前に準備しましょう。
行政が活動できるのは3日後ぐらいと考えられます。行政に頼らず、3日程度は対処できる心構えでいてください。

家族防災会議の開催

いざというとき最も頼りになるのはやはり家族です。日頃から、地震が発生したときの行動、役割分担等を確認し防災意識の高揚を図ってください。

家庭での防災対策

家庭での安全対策はささいな事から始められます。
また、老朽化している建物やシロアリに食われている建物は危険です。一度建物の耐震診断を受けてみてください。

安全な空間の確保

高価な転倒防止金具を使わなくてもL・T字金具や7センチメートル程度の木ねじでも十分に固定することができます。ただし、壁面に固定する場合は必ず柱等が通っている場所に止めなければ意味がありません。
次に、家具自体の重心を低くするために重いものを下に置く等配慮してください。そして、テレビ・パソコン・ピアノ等重いものも固定を忘れないで下さい。

非常持出物品の準備

家族構成に合わせて最低でも3日分程度の食糧(飲料水)や生活用品の準備が必要です。

  • 貴重品(小銭を含む現金、通帳類、印鑑、証書、保険証等)
  • ラジオ(電池を含む)
  • 懐中電灯(電池を含む)
  • 非常食糧(乾パン等)
  • 水(飲料水は1人1日3リットルが目安)
  • 救急医療品(ばんそこう、かぜ薬、胃腸薬、鎮痛剤等)
  • その他生活用品(衣類、生理用品等)

初期消火の準備

消火器だけが消火用具ではありません。
風呂の残り湯を捨てない事も消火器以上の効力を発することがあります。もちろんバケツを含めてです。

地震が起きたら

通常地震の大きな揺れは1分間程度です。したがって、1分間の安全確保で冷静な判断・行動をとる事ができます。
自分の身を守ることが第1です。次に家族の安全を確認し、揺れが治まりしだい火の始末をする。小さな火でも1人でけそうとせず、大声で近所に助けを求める。揺れている間は火に近づくのは、非常に危険です。

火を消す3回のチャンスを逃すな

  • 1回目…揺れが始まった時
  • 2回目…揺れが治まった時
  • 3回目…出火直後1~2分後ならば初期消火が可能ガス器具の元栓を閉める。
    電気のブレーカーを遮断する。
    マンション等は、特にドアを開けるなど逃げ道を確保する。
    しばらくの間は余震に注意する。

車を運転中

除々にスピードを落として道路左側に寄せエンジンを止める。急ブレーキは絶対に避ける。そして、ラジオ等から正確な情報を収集し、避難が必要な場合は、キーをつけたままでドアロックはしない。その時、車検証や貴重品も忘れず持ち出すこと。

電車・バスの車中

つり革・手すりに両手でしっかりつかまり、途中で止まった時も、自分勝手に非常コックを開け車外に出たり窓から飛び降りたりしない。乗務員の指示に従って落ちついて行動する。

デパート・スーパーで

かばん・バックなどで頭を保護しながらショーウィンドーから離れ、柱や壁際に身を寄せる。家具や電気製品・食器売り場は危険ですから近寄らない。係員の誘導に従い行動する。

エレベーターの中で

すべての階のボタンを押し、最初に停止した階で降りて、避難には階段を使う。その時、火災が発生していないか周囲の状況を確かめてから降りる。閉じ込められた時は非常ボタンを押し続け、非常電話で救助を求める。

路上で

その場に立ち止まらずに窓ガラスや看板などの落下物から頭を保護するため、かばんなどで頭を守る。間口の広い木造の建物や自動販売機、ブロック塀、電柱のそばには近づかない。そして、公園や空地に避難する。

地下街で

比較的安全な場所です。あわてないで係員の誘導に従う。指示がない場合は、かばんなどで頭を守り壁伝いに避難する。

警戒宣言発令時

東海地震の情報提供に関して、2004年1月から新しい形になりました。東海地震観測情報・東海地震注意情報・東海地震予知情報の3種類で、これは丁度、青・黄・赤色の信号に相当し、『警戒宣言』は東海地震予知情報の中で発表されます。『警戒宣言』とは、 近いうちにマグニチュード8程度の海溝型地震が発生する恐れがあると判定された場合に、内閣総理大臣が報道機関などを通じ事前に備えをとるよう地域住民に呼びかけるものです。
内閣総理大臣が、「今から2~3日以内」または、「今から2~3時間以内」に発生する恐れがあると判断した場合に警戒宣言を発令すると、国・県・市は、非常体制をとり地震発生前にできる限りの対策をします。
市では警戒宣言発令を住民へ呼びかけるため消防機関等の広報活動にあわせて、次のような地震防災信号を鳴らします。

地震防災信号の説明図
サイレン…45秒間鳴り、15秒間停止を繰り返し
備考…サイレンは適宜の時間を鳴らします。

警戒宣言が発令されると一斉に避難や行動を起こすことになりあちらこちらで大変な混乱が起こると予想されます。
社会の動きを良く理解し、素早く安全な行動をとる事が大切です。

まず、何をすべきか冷静な判断を

  1. 正確な情報を確かめる
  2. 火の始末
  3. 家の中の整理
  4. 水と消火の準備
  5. 身軽な服装に着替える
  6. 非常持出品の確認
  7. 避難の準備

いざという時にあわてないためにも、日頃から地震対策をしておきましょう。

このページに関するお問い合わせ

危機管理室 防災安全課
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