男女共同参画社会を目指して(コラム)

ページID 1007121  更新日 令和6年9月1日

印刷大きな文字で印刷

みんなが幸せな社会のために172

仕事と健康の両立~すべての人が希望に応じて活躍できる社会の実現に向けて~

 全ての人が希望に応じて、家庭でも仕事でも活躍できる社会の実現に向けて、基盤となるのが「健康」です。
 日本は、令和4年時点で、平均寿命は女性87.09歳、男性81.05歳、死亡最頻値は女性93歳、男性88歳と、まさに人生100年時代を迎えています。健康寿命も年々延伸し、令和元年時点で、女性75.38歳、男性72.68歳となっていますが、平均寿命との差でみると、健康ではない期間が、女性は約12年、男性は約9年存在します。
 女性と男性では、健康課題の内容も課題を抱えやすい時期が異なります。男性特有の病気は、50代以降で多くなる傾向にありますが、婦人科系疾患など女性特有の病気は、20代から50代の働く世代で多くなります。

 働く女性は、キャリア形成において重要な時期である20代から40代前半にかけては妊娠・出産・子育て等の時期を迎え、仕事で責任を負う立場になる40代後半から50代にかけて更年期を迎えます。女性の就業者数が増加し、女性の登用拡大を目指している今、女性がキャリアを継続し、キャリアアップしていくためには、仕事と家事・育児等の両立支援に加えて、女性特有の症状を踏まえた健康への理解・支援等が求められています。
 一方、男性についても、生活習慣病のリスクが高いことや、女性に比べて認知度は低いものの更年期障害がみられるほか、長時間労働による健康への影響や根強い固定的な性別役割分担意識等から孤立のリスクを抱えるおそれもあり、男女ともに、双方の健康課題に対する理解及びそれぞれの特性に応じた支援体制が求められていると言えます。
 また、自身の健康のみならず、家族等周囲の身近な人々の健康にも目を向ける必要があります。団塊の世代が後期高齢者に差し掛かりつつある現在、認知症への対応も含め、仕事と介護の両立も重要な課題となってきます。働きながら介護をしているワーキングケアラーが増加する中、介護の課題を個人で抱えるのではなく、社会全体で支えていくことが必要です。
 職業生活における「健康」の維持・増進は、男女ともに「ウェルビーイング※」 を高め、企業における生産性を向上させることが期待できます。社会全体で健康課題に取り組むことで、人々の労働参画や地域活動などへの参画が拡大し、日本経済の成長や地域を含めた社会全体の活力向上につながるでしょう。育児や介護の両立支援制度が整いつつある今、いかに制度を有効に活用するかが問われています。

(引用文献:令和6年度版 男女共同参画白書)

※「ウェルビーイング」とは、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念。

このほかにも、男女共同参画に関する情報やデータは内閣府ホームページで閲覧することができます。

このページに関するお問い合わせ

企画部 市民サービス課
〒483-8701 愛知県江南市赤童子町大堀90
電話:0587-54-1111 ファクス:0587-56-5951
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。