施政方針

ページID 1003836  更新日 令和3年2月25日

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令和3年市議会3月定例会における施政方針全文

 本日ここに、令和3年江南市議会3月定例会が開会されるに当たり、私の施政に対する方針を申し述べまして、市議会議員各位並びに市民の皆様の深いご理解とご協力をお願い申し上げるものでございます。
 市長に就任して以来、私の市政に対する基本方針であります「市民の皆様との対話」を第一に、市民の皆様の声に耳を傾け、市民の皆様の暮らしが花ひらく生活都市となるよう、市政運営に一意専心してまいりました。
 さて、現在、世界中で猛威を振るっております新型コロナウイルス感染症は、この1年でこれまでの生活を一変させるだけでなく、依然として終息の目処が立っておりません。市民の皆様には、3密の回避、マスクの着用や手指消毒などの感染防止対策の徹底を始めとした、新しい生活様式の実践、不要不急の外出自粛に対しましても、ご理解、ご協力いただいているところでございます。
 行政といたしましても、市民の皆様の生命と健康を守るため、これまで新型コロナウイルス感染症に対する様々な支援策を展開してまいりました。新型コロナウイルスワクチンの接種につきましても、速やかに実施できるよう体制を整備するとともに、いち早く市民の皆様に安心をお届けできるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
 また、このコロナ禍の中、テレワークやオンライン会議、デジタル教育などが進み、働き方・学び方に大きな変化がもたらされました。国におきましても、9月にデジタル庁を創設する方針を示し、今後、デジタル社会の実現に向けた取り組みを推進するとされております。
 本市におきましても、行政のデジタル化に向けた対応と、今後、施設の更新時期が集中することが予測される公共施設の再配置の推進につきましては、行財政運営に大きな影響を及ぼす行政課題と捉えており、令和3年度に組織再編を行い、取り組んでまいります。
 次に、現在、取り組んでおります大型事業等としまして、布袋駅周辺整備につきましては、上下線の高架化に伴い踏切が除却され、鉄道高架化事業も終盤を迎え、今後は関連する駅前広場などの基盤整備を集中的に行うとともに、本市で初めての官民複合施設となります布袋駅東複合公共施設の建設工事に、いよいよ着手いたします。また、現図書館が複合公共施設内に移転することに伴いまして、蔵書を充実させるために必要な図書約2万冊の選定及び購入を進めてまいります。
 布袋駅周辺に新たな賑わいや交流をもたらす拠点が創出されるよう、令和5年4月の供用開始に向けて、安全で快適なまちづくりを進めてまいります。
 公共施設の再配置の推進につきましては、組織再編により、公有財産の管理部門を一元化することで、人員の充実と事務の効率化を図り、今後の公共施設の再配置をより強力に推進してまいります。
 令和3年度には、古知野北公民館の跡地におきまして、多世代交流の拠点として、公民館、学習等供用施設、学童保育所、放課後子ども教室の機能を併せ持つ、古知野北部地区複合公共施設を令和4年度の供用開始に向けて整備を進めてまいります。このような公共施設の再配置を計画的に実施していくことにより、公共施設の総量縮減と市民ニーズへの対応を図ってまいります。
 企業誘致につきましては、雇用の安定と創出及び歳入増加を図るため、トップセールスを始めとした本市への誘致活動を引き続き推進するとともに、曽本地区の工業用地整備につきましては、社会情勢の変化による企業の投資意欲の動向に注視し、市が予定している他の大型事業との財政負担の調整を図り、実施時期を検討してまいります。
 新ごみ処理施設建設事業につきましては、より良い施設となりますよう2市2町で協議し、尾張北部環境組合が主体となって事業を進めてまいります。また、将来に必要な財源を確保するため、基金を積み立て、財政負担の平準化を図ってまいります。

 それでは、令和3年度の予算編成の基本的な方針について、ご説明申し上げます。
 我が国の経済は、内閣府による1月の月例経済報告では、景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、持ち直しの動きがみられると報告されております。
 一方、本市の財政は、市の一般財源の根幹をなす市税は、新型コロナウイルス感染症の影響により、全体として減額が見込まれる中、少子・高齢化への対応や多額の財政負担が必要となる大型事業を抱えており、健全な財政運営を継続するために、「選択と集中」により経営資源を確保しつつ、市民ニーズに沿った事業へと見直しを行い、計画的で効率的な財政運営を進めていく必要があります。
 こうした状況を踏まえて、第6次江南市総合計画に基づき編成しました令和3年度の当初予算は、一般会計で298億8,310万4,000円、令和2年度に比べて5.9%の増でございます。特別会計は4会計で、その総額は183億5,938万3,000円、令和2年度に比べて0.6%の減でございます。
 また、水道事業会計は23億6,052万円、令和2年度に比べて2.9%の減、下水道事業会計は23億9,274万1,000円、令和2年度に比べて14.6%の減でございます。
 全会計あわせますと、529億9,574万8,000円で、令和2年度に比べて2.1%の増でございます。

 こうした状況の中、令和3年度における主な施策につきまして、第6次江南市総合計画に掲げます5つの分野別に方針を述べさせていただきます。

まちづくり分野

 第1は、まちづくり分野でございます。
 はじめに、『快適な生活環境の維持』についてでございます。
 「環境保全への意識の高揚」としましては、令和4年度から令和13年度までを計画期間といたします環境基本計画を策定し、今後の環境保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進してまいります。
 次に、『にぎわいあるまちづくりの推進』についてでございます。
 「秩序ある都市計画の推進」としましては、江南駅西における交通混雑の緩和を図り、円滑で安全な交通環境を確保するため、都市計画道路江南通線の用地取得を進めてまいります。
 次に、『生活にゆとりとうるおいを生む公園緑地推進』についてでございます。
 「都市公園等の整備推進」としましては、江南布袋南部土地区画整理事業で計画しました(仮称)1号公園の基本設計を実施し、整備に向けて進めてまいります。
 次に、『生活を支える道路の整備と維持管理』についてでございます。
 「道路の整備及び維持管理」としましては、道路施設の健全性を確認するため定期点検を実施し、必要に応じて修繕を行うことにより、道路施設の長寿命化を進めてまいります。
 次に、『安心して住み続けられる住環境の確保』についてでございます。
 「適切な開発許可と建築指導、木造住宅耐震化の促進及び空家等対策の推進」としましては、倒壊などのおそれのある危険な空き家の解体工事費に対する補助を行い、住環境の改善を推進してまいります。
 次に、『浸水被害のないまちづくりの推進』についてでございます。
 「雨水流出抑制機能の強化と河川・排水路の改修整備」としましては、県立古知野高等学校への雨水貯留施設設置に向け、詳細設計を進めるとともに、県に対しまして河川の遊水地等の早期整備を要望するなど、浸水防止対策を進めてまいります。
 次に、『公共下水道の普及促進』についてでございます。
 「下水道事業の健全な経営」としましては、持続可能な下水道事業の経営を実現するため、江南市下水道事業経営審議会を設置し、経営戦略に基づき、適正かつ効率的な経営を推進してまいります。
 「下水道管きょの建設・維持管理及び普及促進」としましては、市街化区域における下水道の普及促進を進めるとともに、供用開始後は早期の接続を促すため、未接続宅の訪問を継続して実施してまいります。
 次に、『安全な水の安定供給』についてでございます。
 「水道施設の整備と水道水の安定供給」としましては、地震被害を最小限に抑え、水道水の安定供給を持続するため、基幹管路等の耐震化を計画的に進めてまいります。
 

ひとづくり分野

 第2は、ひとづくり分野でございます。
 はじめに、『地域に開かれた快適で安全な学校づくりの推進』についてでございます。
 「学校教育環境の充実」としましては、英語指導助手(ALT)及び特別支援学級等支援職員を増員し、英語教育の充実を図るとともに、特別な支援を必要とする児童・生徒への支援の充実を図ってまいります。
 「地域連携の推進」としましては、全小中学校に設置した学校運営協議会への補助金交付等の支援及びコミュニティ・スクールの各地域の実情に応じた「地域とともにある学校づくり」を推進してまいります。
 「学校給食の提供」としましては、江南市学校給食基本計画に基づき、老朽化が進む学校給食センターの更新に向けた検討を進めてまいります。また、適切な調理業務実施体制を確保し、児童・生徒に安心・安全な給食を提供してまいります。
 「学校の管理、運営の充実」としましては、国のGIGAスクール構想に基づき、教育用ICT機器を活用した情報教育を推進してまいります。また、「江南市学校施設長寿命化計画」に基づき、学校施設の予防保全に努めるとともに、今年度、耐震診断を行った学校渡り廊下の耐震化を図ってまいります。
 次に、『生きがいをもって暮らせる生涯学習環境の整備』についてでございます。
 「スポーツレクリエーションの充実」としましては、市民の健康増進や体力向上、仲間づくりの機会を提供するため、「軽スポーツフェスティバル」を開催してまいります。
 次に、『地域の特色を活かした芸術・文化・交流の推進』についてでございます。
 「芸術文化の振興」としましては、芸術文化事業の拠点である市民文化会館を安心して利用していただくため、老朽化が進んでいる給水設備の改修工事を実施してまいります。
 次に、『地域が支える子育て支援の推進』についてでございます。
 「働きながら子育てする家庭への保育・育児支援」としましては、保護者の仕事と子育ての両立を支援するため、病気等の急性期及び回復期にある児童等を保育する病児・病後児保育施設の運営を委託してまいります。
 「遊びを通じた楽しく豊かな子育ての実現」としましては、共働き家庭の増加によるニーズの高まりから、学童保育の利用対象学年を拡大し、小学校5・6年生の長期学校休業日における保育を実施するとともに、待機児童を解消するため、古知野北部地区複合公共施設内に学童保育所の整備を進めてまいります。
 また、児童の健康の増進や豊かな情操の育成を図り、安全な活動場所の提供ができるよう、6月から新たに布袋北小学校に放課後子ども教室を開室いたします。
 

しごとづくり分野

 第3は、しごとづくり分野でございます。
 はじめに、『地域の雇用を支える産業の育成支援』についてでございます。
 「商工業の活性化と企業誘致の推進」としましては、地域経済の重要な役割を担う中小企業の振興を図るため、江南市中小企業振興基本条例を踏まえ、振興支援策等の検討をしてまいります。
 「観光事業の推進」としましては、地域ブランド確立のため、新たな観光資源の発掘に努めるとともに、歴史や自然、産業を巡る市内観光ルートを設定した江南散策ガイドや本市の観光スポット等を紹介する江南観光ガイドマップを通じて、本市の魅力を発信することにより、観光事業を推進してまいります。
 また、市観光協会に対する支援を行うことにより、交流人口の増加を図ってまいります。
 次に、『農業の安定経営と農業施設管理』についてでございます。
 「農業の安定経営のための支援と農業用施設の適正管理」としましては、体験講習型の「農業教室」を開催することで、市民の皆様に農業とふれあう機会を提供するとともに、将来の担い手となる人材を育んでまいります。
 あわせて、地域ブランド確立のため、地元農産物を使用した商品開発など、PR活動に取り組んでまいります。
 また、農業用水を農地へ供給する江南市土地改良区の江南揚水機場や、昭和用排水土地改良区の用水路、丹羽用水土地改良区の排水路などの老朽化が進んでいる農業水利施設の改修を行う県営事業に対して、負担金を支出し、安定的な農産物の生産や農業経営の実現を図ってまいります。
 さらに、暗きょ化された宮田導水路上部の有効活用として、県営水環境整備事業へ、引き続き負担金を支出し、市民の皆様のふれあいの場として整備を進めてまいります。
 

ちいきづくり分野

 第4は、ちいきづくり分野でございます。
 はじめに、『地域に住み続けられる支援の推進』についてでございます。
 「介護保険サービスの提供、介護保険事業の適正運営」としましては、令和3年度から5年度までを計画期間といたします第8期江南市介護保険事業計画及び高齢者福祉計画を広く市民の皆様に周知し、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう地域包括ケアシステムの深化・推進を図りながら、迅速で的確な介護サービスが受けられるような体制づくりに努めてまいります。
 次に、『障害者が生き生きと暮らせる支援の推進』についてでございます。
 「地域福祉の推進」としましては、江南市社会福祉協議会の基幹相談支援センター業務を一部委託から全部委託とし、専門職員による継続的な相談支援体制を整え、障害者への相談機能の強化を図ってまいります。
 次に、『誰もが活躍できる健康な生活の確保』についてでございます。
 「感染症予防」としましては、予防接種法等の改正に伴い、健康管理システムでロタウイルスや新型インフルエンザに関する接種履歴等を管理できるようシステム改修を行ってまいります。
 次に、『保険年金制度の健全な運営』についてでございます。
 「医療保険の健全運営」としましては、特定健康診査と特定保健指導の受診率向上に向けた取り組みを推進し、生活習慣病の発症や重症化を予防するとともに、後発医薬品の使用促進により医療費の適正化を図り、国民健康保険制度が持続可能なものとなるよう努めてまいります。
 次に、『安心・安全な地域づくりの推進』についてでございます。
 「災害対策活動の充実・強化、有事対策の確立」としましては、更なる防災協定の締結推進を図り、災害時の支援活動等の充実に努めるとともに、新型コロナウイルス感染症等に対応した、総合防災訓練の実施や自主防災会合同訓練を支援し、市民の防災意識の向上を図ってまいります。
 次に、『市民の安心を守る消防・救急体制の充実』についてでございます。
 「消防体制の充実」としましては、尾張中北消防指令センターの指令システムを安定稼働させるために中間更新を行ってまいります。
 また、高規格救急自動車1台の更新と、はしご自動車を安全に運用するためのオーバーホールを行うとともに、女性活躍推進のため、女性消防団員の装備や活動支援等の充実に取り組むことにより、地域防災力の向上を図ってまいります。
 さらに、震災時においても消防水利を確保するため、経年した防火水槽の延命と簡易耐震化が可能な特殊シートを設置することで、早期の震災対応実現に努めてまいります。
 

行政分野

 第5は、行政分野でございます。
 はじめに、『地域協働の推進』についてでございます。
 「地域の魅力の発掘・発信」としましては、広報こうなんやホームページ、SNS等、様々な情報媒体を活用して、本市の魅力を市内外に広く発信するなど、誰もが見やすく、分かりやすい行政情報の発信に努めてまいります。
 「地域協働の促進」としましては、ふるさと寄附金制度を推進し、歳入の確保、市の事業の充実、ふるさと意識の高揚に努めるとともに、市の魅力ある地場産品等を記念品として情報発信することにより、市内事業所の活性化を図ってまいります。
 次に、『市民相談・窓口サービスの充実』についてでございます。
 「窓口サービスの向上」としましては、市民サービスの向上と窓口の混雑緩和を図るため、住民票の写し及び印鑑登録証明書をコンビニ等で交付できるサービスを提供してまいります。
 次に、『計画的な行政経営の推進』についてでございます。
 「効率的・計画的な行政経営の推進」としましては、紙媒体の書類を電子媒体へと自動変換するAI-OCRを県内市町村と共同で導入し、業務の効率化を図ってまいります。
 次に、『公平かつ適正な課税・収納』についてでございます。
 「公平かつ適正な課税」としましては、全国一斉に開始される軽自動車関連のワンストップサービスを導入するため、基幹系税システムの改修を行ってまいります。
 次に、『適正かつ効率的な事務による開かれた行政』についてでございます。
 「資産の適正な管理運用」としましては、本庁舎の快適な利用や執務環境の整備のため、今年度に引き続き、老朽化した空調設備の更新を図ってまいります。
 また、市の歳入事務を処理するため、総合収納システム導入に向けてシステム構築を行ってまいります。

 以上、私の施政に対する所信を述べさせていただきました。
 新型コロナウイルス感染症が社会に与える影響は、今後、益々大きなものとなってくることが想定されます。本市におきましても、税収減が予想されるなど、財政状況は一層厳しさを増すものと見込まれます。そのような状況下におきまして、今年度は重点的にスクラップ&ビルドに取り組み、未来を見据えた事業展開を図るため、各種イベントも含め、既存事業の見直しに注力してまいりました。
 今後も、現状の課題解決に取り組むだけでなく、あるべき未来を描き、その実現に向けて何ができるか、何に取り組まなければならないのかを考えアクションを起こす、未来志向の自治体経営を目指してまいります。
 本市のめざす将来像であります「地域とつくる多様な暮らしを選べる生活都市」を実現するためには、議会や市民の皆様と、互いに協力・連携し合いながら、一丸となって様々な事業を推し進めていく必要がございます。私も全力でリーダーシップを発揮して市政を牽引してまいります。
 今後とも市議会議員各位並びに市民の皆様の深いご理解とお力添えを賜りますよう、心よりお願い申し上げまして、私の施政方針とさせていただきます。
 

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