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武功夜話

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武功夜話「3.前野氏の覚え書きとして「武功夜話」は残された」

キリシタンに非ずと刻まれた石 

 「武功夜話」は信長の家臣として、「墨俣一夜城」などの多くの手柄を立てた豊臣秀吉の側近・前野将右衛門の一族が前野家の記録として書き残したものです。秀吉が信長に仕えていく過程や信長が尾張を統一するまでの数度の合戦、桶狭間の合戦、岐阜攻め、小牧長久手の合戦など信長・秀吉に関する天下統一への足取りが詳細に書かれています。
 さて、前野家15代雄善(かつまさ)の家ではどんな人が、どんな話をしたのでしょうか?
 雄善は清須を退去した後、前野村で生活していました親類の清助や前野九郎兵衛らが南窓庵に来て一日中語り合いました。また、親類の人、前野の住人、知人、旅の人など夜になるとこの家に集まって、夜が更けるまでよもやま話や旅の話などに花を咲かせていました。母親も小さなかつかね(かつかね)も話に聴き入っていました。
 清助、九郎兵衛は若い時から戦に出ているので、一戦一戦詳しく語り、また武士仲間の振る舞いや敵の様子を手ふり、身ぶりで笑わせながら話していました。笑う反面、無念、痛恨、やるせなさ、艱難辛苦の物語りには涙を流すこともしばしばでした。
 自分(かつかね)は後から生まれてきたので、後日のためにそれらの話を記しておこう、そして、覚えていることも合わせて書き残しておこうとして書いたのが「武功夜話」なのです。

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