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施政方針

平成30年市議会3月定例会「施政方針」

 私は、市長に就任して以来、私の市政に対する基本方針であります「市民の皆様との対話」を第一に心掛けてまいりました。住民説明会やタウンミーティングなどを通じて市民の皆様の声をしっかりと聴き、住みよさが実感できるまちとなるよう、市民の皆様との協働により市政運営に全力で取り組んでまいりました。
 現在、我が国はこれまで経験したことがない人口減少や少子高齢化という問題に直面しています。その中で、私たちは若い世代や次世代を担う子どもたちにとって魅力あるまちづくりに取り組んでいかなければなりません。国におきましては、地方への人の流れを生み出す地方創生、教育の無償化、AI・IOTを活用した生産性革命や人づくり革命に取り組むとともに、誰もが生きがいを感じられる一億総活躍社会に向けて改革を進めているところです。
 本市におきましては、今後10年間のまちづくりの指針となります第6次江南市総合計画がスタートいたします。いかに人口減少を抑制し、持続可能な都市構造へ転換していくことができるのか、この10年間は、本市にとりましても、非常に重要な時期であると考えております。
 そのため、これまで市民の皆様と培ってまいりました協働によるまちづくりを発展させるとともに、行政課題や市民ニーズに的確に対応するため、組織再編を実施するなど、より効率的・効果的な行政経営を推進してまいります。さらに、私自ら強いリーダーシップを発揮し、総合計画に掲げます「市長の戦略政策」をはじめ、各施策を着実に実施することで、本市の魅力や市民の皆様の満足度の向上に取り組んでまいります。
 こうした中、これまで整備を進めてまいりました江南市スポーツセンターが、いよいよ5月に開館を予定しております。本市では初めて、企業とのネーミングライツ(命名権)に関するパートナーシップ協定を交わすことにより、愛称名を「KTXアリーナ」としまして、より多くの市民の皆様にスポーツに親しんでいただけるよう、武道館や市営グランド、テニスコートを含むスポーツプラザを拠点に、スポーツ振興施策を展開してまいります。
 企業誘致につきましては、私自らが市内外の企業へ訪問し、トップセールスを進めてまいりました結果、安良区域に1社の進出が決定いたしました。さらに別の企業につきましても具体的な手続きに入っているところでございます。今後もさらなる企業誘致を推進するため、積極的なPRを行ってまいります。
 布袋地区につきましては、鉄道高架化整備事業を進めるとともに、布袋駅東地区において、駅前広場及び周辺道路、雨水排水対策施設などの基盤整備を行うことにより、快適なまちづくりを進めるとともに、民間の資金やノウハウを活用した複合公共施設を整備することで、新たなにぎわい拠点が創出されるよう、民間事業者の募集及び選定を実施してまいります。
 新ごみ処理施設建設事業につきましては、尾張北部環境組合が主体となり、平成37年度稼働を目指して事業を進めてまいります。本市としましては、地元のご意見をしっかりとお聴きし、安心安全でより良い施設となるよう努めてまいります。
 また、新ごみ処理施設建設地の東側に予定されている国の防災拠点につきましては、整備の推進をお願いし、建設地の西側エリアの活用について検討してまいります。


 それでは、平成30年度の予算編成の基本的な方針について、ご説明申し上げます。
 我が国の経済は、内閣府による1月の月例経済報告では、景気は緩やかに回復していると見込まれております。
 一方、本市の財政は、市の一般財源の根幹をなす市税が、全体としてわずかに増額すると見込まれるものの、少子高齢化への対応や多額の財政負担が必要となる大型事業を抱えており、健全な財政運営を継続するために、市民ニーズに沿った事業へ見直しを行い、計画的で効率的な財政運営を進めていく必要があります。
 こうした状況を踏まえて、第6次江南市総合計画に基づき編成しました平成30年度の当初予算は、一般会計で272億9,415万2,000円、平成29年度に比べて7.1%の減でございます。特別会計は5会計で、その総額は202億5,136万7,000円、平成29年度に比べて11.3%の減でございます。水道事業会計は23億6,475万2,000円、平成29年度に比べて1.9%の増でございます。全会計あわせますと、499億1,027万1,000円で、平成29年度に比べて8.5%の減でございます。


 こうした状況の中、平成30年度における主な施策につきまして、第6次江南市総合計画に掲げます5つの分野別に方針を述べさせていただきます。

まちづくり分野

 第1は、まちづくり分野でございます。
 はじめに、『快適な生活環境の維持』についてでございます。
 「環境保全への意識の高揚」としましては、さらなるクリーンエネルギーの普及促進に向けて、住宅用地球温暖化対策設備設置費の補助対象に家庭用燃料電池システムと電気自動車等充給電システムを追加し、地球温暖化対策に努めてまいります。
 次に、『限られた資源の活用』についてでございます。
 「ごみの適正な収集、運搬、処分」としましては、生活排水による公共用水域の水質汚濁防止を促進するため、合併処理浄化槽の補助対象を見直すとともに、補助額を増額することにより、合併処理浄化槽への転換がより一層促進されるよう努めてまいります。
 次に、『にぎわいあるまちづくりの推進』についてでございます。
 「市民の足の確保」としましては、コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりを支える地域公共交通を維持確保してまいります。また、地域が主体となった公共交通サービスにつきましては、導入ルールを定め、必要な支援を行い、市民の移動手段の確保に努めてまいります。
 「秩序ある都市計画の推進」としましては、都市計画道路江南通線の街路改良を行うことにより、円滑で安全な交通環境を確保し、江南駅西における交通混雑の緩和に努めてまいります。
 次に、『生活を支える道路の整備と維持管理』についてでございます。
 「道路の整備及び維持管理」としましては、道路施設の安全性を確認するため定期点検を実施し、必要に応じて修繕を行うことにより、主要市道や橋りょうの整備を計画的に進めてまいります。また、道路側溝、舗装工事を実施し、生活道路等の安全性の確保及び利便性の向上に努めてまいります。
 宮田導水路周辺におきましては、小杁町、小脇町地内の県道浅井犬山線から一般廃棄物最終処分場へつながる堤防道路を整備し、安全で快適な通行の確保に努めてまいります。
 次に、『安心して住み続けられる住環境の確保』についてでございます。
 「適切な開発許可と建築指導、木造住宅耐震化の促進及び空家等対策の推進」としましては、新たに、市が認めます耐震診断結果で、判定値が基準値未満とされました木造住宅について、解体工事費に対する補助を追加してまいります。
 また、今年度策定いたします、江南市空家等対策計画に基づき、関係団体と協定の締結を行い、空き家バンク制度や相談窓口体制を構築してまいります。
 次に、『浸水被害のないまちづくりの推進』についてでございます。
 「雨水流出抑制機能の強化と河川・排水路の改修整備」としましては、市民の皆様に担っていただく対策であります雨水タンク等の雨水貯留浸透施設や浸水被害の軽減につながる浸水防止施設の設置件数の向上に取り組み、雨水流出抑制に努めてまいります。また、雨水貯留施設の整備を推進するとともに、県に対し河川の調節池等の早期整備を強く要望するなど、浸水防止対策を進めてまいります。
 次に、『公共下水道の普及促進』についてでございます。
 「下水道管きょの建設・維持管理及び普及促進」としましては、早期に普及率を増大させるため、コスト縮減を図りつつ下水道の面整備を重点的に進めるとともに、供用開始後は早期の接続を促すため、未接続宅の訪問を実施してまいります。
 次に、『安全な水の安定供給』についてでございます。
 「水道事業の健全な経営」としましては、経営審議会を設置・運営するとともに、水道事業を安定的に継続していくため、中長期の経営収支計画を作成し、実効性のある経営戦略を策定してまいります。
 「水道施設の整備と水道水の安定供給」としましては、水道事業創設時に布設しました基幹管路の地震被害を最小限に抑えるため、更新計画に基づき、耐震化を図ってまいります。

ひとづくり分野

 第2は、ひとづくり分野でございます。
 はじめに、『地域に開かれた快適で安全な学校づくりの推進』についてでございます。
 「学校教育環境の充実」としましては、学校の実情を把握しながら、次期学習指導要領の実施に向けて、市費により、英語指導助手(ALT)の段階的な増員を図るなど、学校職員の配置の充実を図ってまいります。
 「地域連携の推進」としましては、学校・家庭・地域の連携を密にし、各地域の実情に応じた「地域とともにある学校づくり」を進めるため、新たに3校の小中学校に学校運営協議会を設置し、コミュニティスクール事業を推進してまいります。
 「学校給食の提供」としましては、老朽化が進む学校給食センターの更新を視野に入れ、今後の学校給食の運営方法等を検討するため、学校給食基本計画を策定してまいります。
 「学校の管理、運営の充実」としましては、中学校の教育用コンピュータの更新にあわせて、タブレット端末を導入するなど、ICT教育環境の整備を図ってまいります。
 次に、『生きがいをもって暮らせる生涯学習環境の整備』についてでございます。
 「生涯学習活動の推進」としましては、地域での生涯学習活動や住民活動の拠点となる、集会所施設の建築費用の一部を補助してまいります。また、図書館につきまして、市の現状や市民ニーズを把握するとともに、本市の特性に合った図書館のあり方を検討し、図書館基本計画を策定してまいります。
 次に、『地域の特色を活かした芸術・文化・交流の推進』についてでございます。
 「芸術文化の振興」としましては、美術展等を開催するとともに、江南市文化協会の活動を支援し、また、市民文化会館におきましては、外壁の全面点検やエレベータ―の改修工事の実施など、施設の適切な維持管理に努めてまいります。
 「文化財の保護」としましては、国指定重要文化財である曼陀羅寺正堂を後世に継承するため、保存修理にかかる工事費に対して、国・県とともに財政支援をしてまいります。
 次に、『地域が支える子育て支援の推進』についてでございます。
 「働きながら子育てする家庭への保育・育児支援」としましては、安全で快適な保育園生活が送れるよう、布袋西保育園の空調設備の改修を行うなど保育環境の改善に努めてまいります。
 「遊びを通じた楽しく豊かな子育ての実現」としましては、児童の健康の増進や豊かな情操の育成を図り、安全な活動場所の提供ができるよう、学童保育所と放課後子ども教室の運営をこども政策課に位置づけ、連携を強化し、効率的・効果的に実施してまいります。

しごとづくり分野

 第3は、しごとづくり分野でございます。
 はじめに、『地域の雇用を支える産業の育成支援』についてでございます。
 「商工業の活性化と企業誘致の推進」としましては、創業支援事業計画に基づく創業支援を継続して実施するとともに、新たに補助金を創設して市内での創業を促してまいります。
 「観光事業の推進」としましては、市観光協会に対する補助金を増額し、新たに観光ガイドマップや観光みやげ品を推奨するリーフレットを作成するなど、本市の魅力を広く発信し、交流人口の増加を図ってまいります。
 次に、『農業の安定経営と農業施設管理』についてでございます。
 「農業の安定経営のための支援と農業用施設の適正管理」としましては、老朽化が進んでおります江南揚水機場や昭和用排水土地改良区の管水路などの改修を行う県営事業に対して、負担金を支出し、安定的な農産物の生産や農業経営の実現を図ってまいります。
 また、宮田導水路の暗きょ化に伴い実施しております、県営水環境整備事業の負担金を引き続き支出し、親水景観施設の整備を進めてまいります。

ちいきづくり分野

 第4は、ちいきづくり分野でございます。
 はじめに、『地域に住み続けられる支援の推進』についてでございます。
 「介護保険サービスの提供、介護保険事業の適正運営」としましては、地域包括支援センターに認知症初期集中支援チーム等を設置し、認知症になっても安心して生活が続けられるよう支援体制づくりを行うとともに、尾北医師会と協働で在宅医療・介護連携を進め、地域包括ケアシステムの構築・推進を図ってまいります。
 次に、『障害者が生き生きと暮らせる支援の推進』についてでございます。
 「地域福祉の推進」としましては、地域で支え合い、助け合いの活動が行われるよう、社会福祉協議会と協働で地域福祉懇談会を開催し、地域課題を発見、共有するなど関係機関との連携を図ってまいります。
 次に、『誰もが活躍できる健康な生活の確保』についてでございます。
 「健康の増進・保持」としましては、こうなん健康マイレージ事業を実施し、健康への意識の啓発を図るとともに、市民の皆様が主体的に健康づくりに取り組むための環境を整え、健康寿命が長いまちを実現してまいります。
 「医療体制の整備」としましては、かかりつけ医の普及を図るとともに、第2次救急医療を担う江南厚生病院などへ必要な助成を行い、市民の皆様が安心して医療を受けることができるよう努めてまいります。
 次に、『保険年金制度の健全な運営』についてでございます。
 「医療保険の健全運営」としましては、国民健康保険が県単位化されることに伴い、国民健康保険税の算定方法を見直し、国民健康保険制度が持続可能なものとなるよう努めてまいります。
 次に、『安心・安全な地域づくりの推進』についてでございます。
 「災害対策活動の充実・強化、有事対策の確立」としましては、防災協定の締結を推進することにより、災害時の支援活動等の充実に努めるとともに、全国瞬時警報システム(J-ALERT)を更新することにより、特別警報などの情報伝達の迅速化を図ってまいります。
 次に、『市民の安心を守る消防・救急体制の充実』についてでございます。
 「消防体制の充実」としましては、消防署連絡車及び消防団ポンプ自動車を更新するとともに、女性消防団員の啓発活動支援等の充実に取り組み、地域防災力の向上を図ってまいります。
 また、震災時においても消防水利を確保できるよう、経年劣化した防火水槽に漏水防止工事を実施し、消防水利として引き続き活用を図ってまいります。

行政分野

 第5は、行政分野でございます。
 はじめに、『地域協働の推進 』についてでございます。
 「地域の魅力の発掘・発信」としましては、広報こうなん、ホームページ、SNSなど、それぞれの強みを活かし、市民生活に必要な情報等を速やかに、かつ正確に提供するとともに、地域の魅力を発掘、発信してまいります。
 「地域協働の促進」としましては、地域で活動する団体が地域課題に対し、創意工夫を凝らして取り組む、地域をつなげ、地域を良くしていこうとする事業に対し補助金を交付し、協働型社会の構築を進めてまいります。
 次に、『市民相談・窓口サービスの充実』についてでございます。
 「市民生活相談の充実・知識の向上」としましては、特に高齢者や若年層に対するトラブルへの対応、未然防止、利益擁護のため、江南市消費生活センターを中心に、消費者行政の充実に取り組んでまいります。
 次に、『計画的な行政経営の推進』についてでございます。
 「効率的・計画的な行政経営の推進」としましては、効率的かつ効果的な行政運営を実現するため、江南市第八次行政改革大綱に基づき、各年度、取り組みの進捗状況を見える化し、着実に行政改革を推進してまいります。
 「公共施設の最適な利用及び配置」としましては、予防保全的な維持管理による施設の長寿命化及び公共施設の改修・更新等に係る財政負担の平準化を図るため、公共施設保全計画の策定を進め、既に策定しました公共施設等総合管理計画及び公共施設再配置計画を踏まえた公共施設マネジメントを推進することで、公共施設の最適な利用及び配置の実現を図ってまいります。
 次に、『適正かつ効率的な事務による開かれた行政』についてでございます。
 「適正な事務管理」としましては、予定しております基幹系システムの更新に際し、調達方針や時期を犬山市と同一とすることで、経費削減を目指してまいります。

 以上、私の施政に対する所信を述べさせていただきました。限られた財源の中でより多くの施策・事業が効率的かつ効果的なものとなるよう、職員が主体性を持って業務を進めることができる職場環境をつくるとともに、引き続き市民の皆様との対話を基調とし、各方面からのご意見、ご要望を市政に反映させ、第6次江南市総合計画に掲げます、市の将来像「地域とつくる多様な暮らしを選べる生活都市~生活・産業・文化の魅力があふれ、選ばれ続けるまち~」の実現に向け、全力を傾注してまいる決意であります。
 何とぞ、市民の皆様方の一層のご理解とご協力をお願い申し上げ、平成30年度の市政運営の方針とさせていただきます。

問い合わせ

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